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■スタニスラフスキー・システムについて■

世界で唯一の体系的な俳優教育システムを作り上げた、モスクワ芸術座の創立者スタニスラフスキー(1863~1938)は、

自分のシステムを「演技の文法」と呼びました。

文法は“文”を作る上での規則・前提です。これを習得して初めて、小説も詩も論文も書けるし、会話も成り立ちます。

絵画でいえば「デッサン」に当たります。

印象派のモネ、キュビズムのピカソ、シュールレアリズムのダリ…などの画家たちも、確かなデッサン力(技術)が

あったからこそ、個性的な画風を生み出せたのです。

演技も同じことです。

演じるための様々な規則・前提が「演技の文法」=【スタニスラフスキー・システム】なのです。

つまり、ある特定の「演技様式」、例えば歌舞伎・宝塚歌劇・新劇・小劇場・アングラなどの具体的な表現方法を

学ぶものではありません。

システムの中では、俳優のレッスンとして、「自分に対する仕事」と「役に対する仕事」に分かれており、

【表示の芸術】(形で示す芸術)と【体験の芸術】(役を生きる芸術)の統一を目指しました。

今やシステムは「人間の自然の法則」として理解され、米国のメソード演技をはじめ世界中にスタンダードとして

広がっています。

スタニスラフスキーのシステムについての著書

「俳優の仕事」全3巻(未來社/堀江新二ほか訳)

 

↑タイトルクリックで、未來社サイトへリンクします。

コンスタンチン・スタニスラフスキー

モスクワ芸術座

コンスタンチンスタニスラフスキー、Konstantin Stanislavskiの写真。TCL大阪
モスクワ芸術座の写真。TCL大阪
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