■2018年 ラインアップ■
★今までと違う演技をしてみませんか?---
【ミハイル・チェーホフ 入門ワークショップ】参加者募集!
好評のうちに終了しました! ご参加の皆さま、ありがとうございました!
■「ミハイル・チェーホフ」って誰?
ミハイル・チェーホフ(米名・マイケル・チェーホフ)は劇作家アントン・チェーホフの甥っ子で、
近代リアリズム劇を確立した「モスクワ芸術座」の天才俳優です。
M.チェーホフは俳優の内面で無意識に起きている状態を意識化して、俳優トレーニングにまとめ上げました。
つまり、天才俳優の体の中で起きていることを、世の中に明らかにした上、
誰にでも「インストール」できるテクニックにしたのです。

ミハイル・チェーホフ
■「スタニスラフスキー・システム」との関係は?
世界の俳優教育のスタンダードにロシアの『スタニスラフスキー・システム』があります。
モスクワ芸術座の設立者で俳優・演出家のスタニスラフスキーが体系化した、人間の有機的行動の法則で、
〈演技の文法・デッサン〉と呼ばれています。
実は、『スタニスラフスキー・システム』をより効果的に「起動」させるためにも、
M.チェーホフのテクニックは欠かせないのです。
M.チェーホフがいう「潜在意識」「内的自己感覚」、そして「氣」を扱うことが出来なければ、
観客の心を本当の意味で動かせないからです。

スタニスラフスキー
■米国とロシアのM.チェーホフをお伝えします!
今回のワークショップでは、M.チェーホフの基礎を知ってもらう「入門編」です。
実技講師は[杉江美生]、レクチャー講師は[堀江新二]です。
[杉江美生]は俳優で、TCL大阪第1期生・関西芸術座出身。
米国の「マイケル・チェーホフ・アクティングスタジオ」のレナード・ペティット所長から
直々に学んできました。
[堀江新二]はTCL大阪所長・大阪大学名誉教授。
ロシアのワフタンゴフ劇場附属「シューキン演劇大学」にて、
M.チェーホフの専門家・故アフシャーロフ氏から学びました。

ペティット所長と堀江所長
■講師・杉江美生より、みなさまへメッセージ
今お読みのあなたはきっと、演技や芝居に興味があって、このページにたどり着いたと思う。
ワークショップというものにあたって、少しみなさまにわたし自身の紹介もかねて、
テクニックのことを少しお伝えしたいと思います。
演技する楽しさに出会ってから、三十年くらい経ってしまった。
とにかく芝居がやりたくて、先のことなどあまり考えずに演劇の世界に飛び込んだ。
二十年近くは劇団で俳優業をしていた。新人のわたしはコワイもの知らずだった。
本気で自分は天才役者だと思ってたのだから、若さとは恐ろしい。
経験を積んでいくうちに、どんどん、自分が何もできないことに気づいていった。
できるようになって初めて、「あ、これまでの自分はそれ、できてなかったんじゃん。」という気づきを得るものだ。
劇団時代、わたしを「実力派」なんて呼んでくれる人も少しだけど、いた。
今も、評価されたら嬉しいけれど、本当にわたし、その能力あるのか?と不安になる。
自分では、まだまだ何もできる気がしないのに。
そして、いつまでもいつまでも、どうやったら芝居うまくなるんだろうと思っていて、
ただただ、その方法をいつも探している。誰にでもできる方法なんてないのはもう分かっている。
それは自分で作らなくてはならないとも分かっている。
試行錯誤、あれこれ、どうしたら、わたしの心と身体とをつかって真実にたどり着けるんだろう。
―――――と、大げさながら思うわけです。
俳優の仕事とは、演出家や先生や誰かの求める正解に近づくことではない。
生きていることの真実を見つめ、再生しつづけることなんです。本当ですよ。
それに気づいているあなたは、マイケル・チェーホフ・テクニックにとても近いところにいます。
TCL(シアター・コミュニケーション・ラボ大阪)でマイケル・チェーホフに出会って、ハマった。
なんていうか、ハマった。
まあ、ニューヨークまで行く程には、ハマった。
今も面白くて、できないこともまだあって、当分これは続けるだろうと思っている。
自分の感覚をつかって、表現できないことなんてない、という可能性を感じるからだ。
チェーホフ・テクニックをつかって感じたこと、つかんだもの、それは、あなただけのもの。
自分自身がツールになる。ヒントを見つけたら、そこからどんどん深いところに行ける。
何のことだか、よくわからないでしょう?
今回のワークショップでは、チェーホフ・テクニックのツールとエクササイズをご紹介します。
でも、それで演技がうまくなるかどうかなんてわたしは保証しません。わたし、何もおしえません。
あなたが、「本当は知ってた能力」に気づく、刺激にあふれた時間になればいいなあと、思っています。
二日間、杉江と遊んでくだされば嬉しいです。
【マイケル・チェーホフ・アクティングスタジオ】⇒ http://michaelchekhovactingstudio.com/

